この子との時間はいつか終わる。そう考えるだけで胸が苦しくなる方も多いと思います。でも、元気なうちに考えておくことが、後悔を減らす助けになります。
こんなお悩みはありませんか?
- 最期にどう過ごさせるか決められない
- 在宅か入院か、判断に迷いそう
- ペットロスが怖い
看取りの前に考えておきたい5つのことを、やさしく整理しました。
「この子との時間は、いつか終わるんだ」。
シニア期に入った子と暮らしていると、ふとした瞬間にそう感じることがあります。
考えるのはつらいけれど、元気なうちに少しだけ準備しておくと、その時に慌てず寄り添う時間を増やせると言われています。
この記事では、犬と猫の看取りについて、元気なうちから考えておきたいことを5つにまとめました。
看取りを意識し始めるサイン
看取りを考え始めるきっかけは、多くの場合「小さな変化」だと言われています。
| 変化 | 犬によく見られること | 猫によく見られること |
|---|---|---|
| 睡眠 | 寝ている時間が明らかに長くなる | 高い場所に上らず、低い所で寝るようになる |
| 食事 | 食べるスピードが落ちる・残す | 好きだったものにも口をつけない日がある |
| 見た目 | 口周りの白髪が増える | 毛づやが落ちる・毛づくろいが減る |
| 動き | 散歩の距離が短くなる・段差をためらう | ジャンプを失敗する・トイレに間に合わない |
| 病気 | 心臓病や腫瘍の告知 | 腎臓病の告知(猫にとても多いと言われる) |
こうした変化は老化によるものも多く、すぐに看取りにつながるわけではありません。
ただ、「最近ちょっと違うな」と思ったときが、家族で話し始めるいいタイミングだと感じています。
――ひとこと
一緒に暮らしていた柴犬も、シニアになって口周りがすっかり白くなりました。
若い頃は1時間でも歩きたがったのに、その頃は30分くらいで自分から帰る方向に向かうようになっていました。
寂しいけれど、「この子のペースに合わせよう」と思えるようになったのは、この変化に気づけたからでした。
考えておきたいこと① 犬と猫で違う「穏やかな過ごし方」
犬と猫では、最期の時期に安心できる環境が少し違うと言われています。
犬の場合
犬は家族のそばにいることで安心しやすいと言われています。
リビングなど家族の気配を感じられる場所にベッドを置き、滑り止めマットで立ち上がりやすくしてあげると過ごしやすくなります。
歩けなくなっても、抱っこやカートで外の空気を感じさせてあげると、表情がやわらぐ子も多いそうです。
猫の場合
猫は環境の変化に敏感で、体調が悪いときは静かで狭い場所に隠れたがると言われています。
無理に抱っこしたり移動させたりせず、落ち着ける場所のすぐ近くに水とトイレを置いてあげるのがよいとされています。
段差を上れなくなったら、キャットタワーより低いベッドや毛布を用意してあげましょう。
――ひとこと
スコティッシュフォールドは、体調が悪い日は押し入れの奥に入りたがる子でした。
前は心配で引っ張り出していましたが、途中からはそばに水を置いて、そっと様子を見るようにしていました。
犬と猫で「安心の形」が違うんだと、両方と暮らして初めて気づきました。
考えておきたいこと② 在宅ケアか、通院・入院か
治療を続けるか、自宅で穏やかに過ごすかは、飼い主が一番悩むところだと言われています。
- 治療で回復の見込みがあるのか、獣医師に率直に聞く
- 通院そのものが大きなストレスになっていないか考える
- 在宅を選ぶなら、往診してくれる動物病院を早めに探しておく
- 夜間や休日に具合が悪くなったときの連絡先を確認しておく
正解は一つではなく、その子の性格や家族の状況によって違います。
「この子にとって何が一番楽か」を軸に、家族で話し合っておくことが大切です。
考えておきたいこと③ 家族で決めておくこと
いざという時は気持ちが動揺して、冷静な判断が難しくなると言われています。
元気なうちに、次のようなことを家族で共有しておくと安心です。
- 延命治療をどこまで望むか
- 最期は自宅で迎えたいか、病院でもよいか
- 仕事や学校がある日に急変したら、誰がどう動くか
- 費用の上限をどのくらいと考えるか
――ひとこと
家族で「もしもの時」の話をしたのは、柴犬がシニアと呼ばれる年齢に入った頃でした。
最初は誰も話したがらなかったけれど、話してみると「最期は家で」という気持ちがみんな同じだと分かって、少しほっとしました。
答えを出すというより、気持ちをそろえておく時間だったと思います。
考えておきたいこと④ お別れの方法を調べておく
火葬や供養の方法は地域によって選択肢がさまざまです。
| 方法 | 特徴 |
|---|---|
| ペット霊園での個別火葬 | 立ち会い・お骨上げができることが多い |
| 訪問火葬 | 自宅近くまで火葬車が来てくれる |
| 合同火葬 | 費用を抑えやすいが、お骨は返らないことが多い |
| 自治体の引き取り | 地域によって対応が異なる |
費用や対応はそれぞれ違うので、元気なうちに1〜2か所だけでも調べておくと、その時に慌てずに済むと言われています。
考えておきたいこと⑤ ペットロスとの向き合い方
看取りのあとに深い悲しみや後悔を感じるのは、とても自然なことだとされています。
- 泣きたいときは我慢せず泣いていい
- 同じ経験をした人と話す(家族、友人、飼い主同士のコミュニティ)
- 眠れない・食べられない状態が長く続くなら、専門のカウンセリングも選択肢に
- 写真や思い出を整理する時間を、無理のないペースで持つ
「もっとできたことがあったのでは」と思ってしまうのは、それだけ大切にしてきた証拠だと言われています。
シニア期の暮らしの見直しは犬が老化のサインを見せ始めたら|シニア犬の生活で見直したいこと、介護で疲れたときの考え方は犬の介護に疲れたとき|頑張りすぎないための考え方にもまとめています。
――ひとこと
看取りのことを考えるようになってから、毎日の「おはよう」や「ただいま」を前より丁寧に言うようになりました。
特別なことをしなくても、いつもの時間を大事にすることが、一番の準備なのかもしれません。
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よくある質問
看取りの準備はいつから始めればいい?
犬は7歳前後、猫は10歳前後のシニア期に入った頃から、少しずつ情報を集めておくと慌てにくいと言われています。病気の告知を受けてからでは気持ちの余裕がないことも多いため、元気なうちに家族で話しておくのがおすすめです。
犬と猫で看取りの過ごし方は違う?
犬は家族のそばで安心しやすく、猫は静かで狭い場所で落ち着きやすいと言われています。その子の性格に合わせて、安心できる場所を用意してあげましょう。
在宅で看取りたいときは何を準備すればいい?
往診に対応している動物病院を探しておくこと、夜間の連絡先を確認しておくこと、寝床の近くに水とトイレを用意することが大切です。痛みを和らげる方法も事前に獣医師と相談しておきましょう。
ペットロスがつらいときはどうすればいい?
一人で抱え込まず、家族や同じ経験をした人に気持ちを話すことがすすめられています。つらい状態が長く続く場合は、ペットロス専門のカウンセリングを頼る選択肢もあります。

