ペットの備蓄は何日分?犬猫の水・フード・猫砂の量

犬と猫が備蓄の水やフードが並ぶ棚を見上げるイラスト 防災
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「食料・水・トイレの備えを」という国の呼びかけを見て、家族の分は数えたけれど、犬や猫の分はどうしよう、と思った方へ。

結論から言うと、ペットの備蓄は人より長めの「最低5日、できれば7日以上」が自治体の目安です。この記事では、犬猫の水・フード・猫砂・ペットシーツを、体重と普段の量から何日分・どれくらい用意すればいいかを計算の手順で整理します。

犬猫の水7日分の目安を体重別にまとめた表
体重別の水7日分の目安(体重1kgあたり1日50〜100mLで計算)

国の「緊急要請」で何が呼びかけられたのか(短く)

細野豪志防災担当大臣は、防災庁が発足する11月2日に、国民・自治体・各省庁に向けて災害への備えを求める「緊急要請」を出す方針を示しています。国民に向けては、公的な支援がなくても家で過ごせるよう、食べ物・水・トイレを最低3日分、できれば1週間分用意してほしい、という内容と伝えられています(FNNプライムオンライン、2026年10月27日)。

ただ、この呼びかけは「人」の話です。ペットの分は、別に数える必要があります。

ペットの備蓄は何日分?人より長い「5〜7日」になる理由

環境省のパンフレットや東京都、高知市、大阪市などの案内では、ペットのフードと水は「少なくとも5日分、できれば7日分以上」とされています。人の「最低3日」より長いのがポイントです。

理由は、自治体の資料にはっきり書かれています。

  • 避難所にはペット用の備蓄がない(高知市・大阪市の案内)
  • ペット用の支援物資が届くまで日数がかかる
  • 人の食べ物を分けるのは、体調や量の面で難しい

つまり、人の支援が先に届き、ペットの物資はその後になりやすいということです。今回の要請で「人は1週間」と言われたなら、ペットは最初から7日分を基準にするのが、数字をそろえやすい考え方です。家族の備蓄と同じ日数にしておけば、買い足しや入れ替えのタイミングも一緒にできます。

犬猫の水は何リットル?体重で計算する方法

横須賀市のペット防災資料では、飲み水の目安を体重1kgあたり1日50〜100mLとしています。これに7日を掛けると、7日分の量が出ます。

  • 3kgの猫・小型犬:1日150〜300mL、7日で約1.1〜2.1L
  • 5kgの犬:1日250〜500mL、7日で約1.8〜3.5L
  • 10kgの犬:1日500mL〜1L、7日で約3.5〜7L
  • 20kgの犬:1日1〜2L、7日で約7〜14L

見落としやすいのは、この数字は「飲む分」だけということです。断水すると、食器を洗う水、汚れた体やお尻をふく水、トイレまわりを流す水も出なくなります。人用の生活用水とは別に、2Lペットボトルを1〜2本「ペットの洗い用」として足しておくと、飲み水を削らずにすみます。

また、普段ウェットフードを多く食べている子は、ドライだけに切り替えると飲む量が増えることがあります。ふだんの器に何mL入れて、1日でどれくらい減るかを一度量っておくと、その子に合った量が分かります。

ペットフードの備蓄は「いつもの量×7日」から

フードは、パッケージに書かれた1日の給与量か、今あげている1日の量に7を掛けます。たとえば1日60gなら、7日で420gです。

  • 銘柄は普段食べているものにする(環境が変わると食欲が落ちやすいため)
  • 療法食・処方食の子は、横須賀市の資料では1か月分が目安。かかりつけの動物病院に相談
  • 小分けパックにしておくと、湿気や持ち出しに強い
  • ふりかけやレトルトなど、食いつきの良いものを少し足しておく

新しく「防災用フード」を買うより、いつもの袋を1つ多く持ち、古いほうから使って買い足すローリングストックが続けやすい方法です。

猫砂・ペットシーツは何枚?トイレの備えの数え方

大臣は会見で、避難所のトイレについて「食べ物以上に重要」と話しています。これはペットも同じだと考えます。いつものトイレがないと、犬も猫も排せつを我慢したり、失敗したりしやすくなるからです。

  • ペットシーツ:1日に使う枚数×7日×頭数(1日3枚なら7日で21枚)
  • 猫砂:ふだん1週間で足す・替える量をもう1回分。種類は変えない
  • 使用済みの猫砂を少し袋に入れておくと、慣れない場所でもにおいで覚えやすい(環境省パンフレットにも記載)
  • うんち袋、防臭袋、新聞紙、ゴミ袋(小袋と45L)

人の簡易トイレと同じ場所にペットのトイレ用品も置いておくと、「トイレの備え」をまとめて確認できます。

買いだめしないための備蓄の順番

Xでは「緊急要請」という言葉に驚いた声や、買いだめで品薄になるのを心配する声も見られました。備えは一度に買いそろえる必要はありません。次の順で、今あるものを数えてから、足りない分だけ足すのがおすすめです。

  1. 今あるフード・水・シーツ(猫砂)が何日分あるか数える
  2. 薬・療法食がある子は、まず病院に相談して日数を確保
  3. 水を体重から計算して、人用とは別に置く
  4. トイレ用品を7日分にする
  5. キャリー・予備の首輪とリード・写真や健康記録をそろえる

持ち出し袋に入れる物の一覧は、犬猫の防災グッズの記事にまとめています。水辺や台風の備えは島や海沿いでの犬猫の備えの記事も参考にしてください。

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追記(2026年11月2日):防災庁の発足に合わせて、国の「事前防災徹底のための緊急要請」が正式に出されました。人は最低3日・できれば1週間分の水と食料、携帯用トイレの備蓄が呼びかけられています。断水したときの犬猫のトイレの作り方と排泄物の保管方法は、災害時の犬猫のトイレはどうする?にまとめました。

今日できるチェックリスト

  • □ フードは「1日の量×7日」以上ある
  • □ 飲み水は「体重×50〜100mL×7日」を人用と別に置いた
  • □ 洗い用の水を2Lで1〜2本足した
  • □ シーツ・猫砂が7日分ある(種類はいつもと同じ)
  • □ 薬・療法食の日数を病院に確認した
  • □ 賞味期限を見て、古いものから使う順番にした

よくある質問

Q. ペットの備蓄は人と同じ3日分ではだめですか?

自治体の案内では、ペットは最低5日、できれば7日以上が目安です。避難所にペット用の備蓄がなく、物資が届くのに時間がかかるためです。

Q. 犬猫に人用のミネラルウォーターをあげてもいいですか?

ミネラル分の多い硬水は避け、普段飲んでいる水に近いものを選ぶのが無難です。持病がある子は、かかりつけの動物病院に確認してください。

Q. 多頭飼いの場合はどう数えますか?

頭数を掛けるだけでなく、1頭ずつの体重・食事量・トイレの回数から計算して足すと、過不足が出にくくなります。

Q. 備蓄のフードはどのくらいで入れ替えますか?

いつものフードを1袋多く持ち、開けたら次を買うローリングストックなら、自然に入れ替わります。賞味期限は袋の表示を確認してください。

参考にした資料

  • 環境省「災害、あなたとペットは大丈夫?」パンフレット
  • 東京都保健医療局「『同行避難』するために」
  • 高知市・荒川区・大阪市・横須賀市のペット防災資料
  • FNNプライムオンライン「細野大臣 全国民に『緊急要請』食料・水・トイレの備えを」(2026年10月27日)、復興庁 細野大臣記者会見録(2026年10月20日)
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