災害時の犬猫のトイレはどうする?断水でも困らない猫砂・ペットシーツの備えと処理方法|緊急要請の携帯用トイレと一緒に

災害時の犬猫のトイレの備えと処理方法をまとめたアイキャッチ図解 防災
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11月2日に出た国の「事前防災徹底のための緊急要請」で、水・食料と並んで携帯用トイレの備えが呼びかけられました。家族の分はそろえたけれど、犬や猫のトイレは断水したらどうするの?と気になった方へ。

結論から言うと、災害時の犬猫のトイレは「いつもの猫砂・ペットシーツを7日分」+「排泄物を包んでためる袋と容器」+「場所が変わっても出せる練習」の3つで準備できます。この記事では、断水・停電のときの猫の簡易トイレの作り方、犬のシーツでの排泄、においを抑える処理と保管の手順を、自治体や環境省の資料をもとに調べてまとめました。

断水したときの犬猫トイレの3ステップ(出す場所・包む・ためる)の図
断水したときの犬猫トイレは「出す場所・包む・ためる」の3ステップで考えます

緊急要請で呼びかけられた「携帯用トイレ」とは(短く)

防災庁の発足に合わせて細野豪志防災大臣が出した緊急要請では、「最低3日間、できれば1週間分の水や食料」に加えて、「携帯用トイレやティッシュ、トイレットペーパー等の生活用品も備えておきましょう」と書かれています(FNNプライムオンライン、2026年11月2日の全文掲載)。

携帯用トイレは、いつもの洋式便器にかぶせて使う便袋のことで、吸水シートや凝固剤で水分を固めます(川崎市上下水道局)。地震で断水したり、排水管が壊れたりすると、水洗トイレは流せません。

ここで見落としやすいのが、犬猫のトイレも同じ「流せない・捨てられない」状態になるということです。人の携帯トイレをそろえるタイミングで、ペットの分も一緒に見直しておくのが効率的です。

災害時に犬猫のトイレで困ること

ふだんの犬猫のトイレは、水道とごみ収集があって初めて回っています。災害時は次のことが同時に起きやすくなります。

  • 断水で流せない:トイレに流せるタイプの猫砂や、うんちをトイレに流している家は、その方法が使えなくなります
  • ごみ収集が止まる・遅れる:使った砂やシーツを、何日か家の中にためておく必要が出てきます
  • においがこもる:停電で換気扇やエアコンが止まると、においが抜けにくくなります
  • 場所が変わる:避難所や車中泊、親戚の家では、いつものトイレ容器を置けないことがあります

環境省のガイドラインでも、避難所で他の人に迷惑をかけず、ペット自身のストレスも減らすために「決められた場所で排泄ができること」を日ごろのしつけの例に挙げています(環境省『災害時におけるペットの救護対策ガイドライン』)。つまり、災害時のトイレ対策は「物」と「練習」の両方が必要です。

猫の災害時トイレ:用意するものと簡易トイレの作り方

用意するもの

  • いつも使っている種類の猫砂(7日分)
  • 使用済みの猫砂を少し(においの付いた砂。持ち出し用に小袋で)
  • 段ボール箱か、浅めの衣装ケース・洗面器
  • 大きめのゴミ袋(45L程度)と、小分け用の袋
  • ペットシーツ(砂が足りないときの下敷き・代わりに)

鹿児島県のペット防災資料では、猫のトイレ用品として「使い慣れた猫砂、または使用済猫砂の一部」を挙げています(鹿児島県『ペット用の避難用品や備蓄品の確保』)。猫はにおいでトイレの場所を覚えるので、知らない場所でも自分のにおいが付いた砂があると、そこで出しやすくなります。

段ボールで作る簡易トイレの手順

  1. 段ボール箱を高さ10〜15cmほどに切る(猫がまたげる高さ)
  2. 内側に大きめのゴミ袋をかぶせ、ふちをテープで留める
  3. ペットシーツを1枚敷き、その上にいつもの猫砂を入れる
  4. 持ってきた使用済みの砂を、ひとつまみ上に混ぜる
  5. 使ったら、固まった部分とシーツの汚れた部分だけを小袋に取り出す

袋を内側に敷いておくと、段ボールが濡れて崩れるのを防げます。キャリーバッグの中で過ごす時間が長い避難所では、キャリーの端にシーツを敷いておく方法もあります。

犬の災害時トイレ:ペットシーツでできるようにしておく

ふだん散歩のときだけ外で排泄する犬は、災害時に困りやすいです。避難所では排泄させる場所が決められていることが多く、富山県の案内でも「排泄は特定の場所でさせ、後始末は適切に行ってください」というルールの例が示されています(富山県『ペットの災害対策(避難先編)』)。

  • 室内でシーツに出す練習:外で出す直前のタイミングで、シーツの上に誘導してみる
  • 屋外でもシーツを使う練習:散歩の途中にシーツを敷き、その上で出せたらほめる
  • 車内・キャリー用:大きめのシーツと、おしっこを吸わせる新聞紙を多めに
  • うんちの後始末:外で出した場合も、袋で持ち帰って家の容器にためる

すぐにできるようにならなくても大丈夫です。災害が起きてから初めて試すより、ふだんの散歩で少しずつ慣らしておく方が、犬にも飼い主にも負担が少なくなります。

排泄物の処理と保管:においを抑える3つのポイント

使った猫砂やシーツは、ごみ収集が再開するまで家にためることになります。川崎市上下水道局は、人の携帯トイレについて「空気を抜いてしっかりと口をしばり、二重袋にして、蓋つきの容器などに入れ」「直射日光が当たらない場所」に保管するよう案内しています(同上)。ペットの排泄物も、同じ考え方で扱うと、においと衛生面の不安を減らせます。

  1. 小分けにして包む:1回分ずつ小袋に入れ、空気を抜いて口をしばる
  2. 二重にする:小袋をまとめて、さらに大きな袋に入れる
  3. ふた付きの容器にためる:ふた付きのごみ箱やバケツに入れ、日の当たらない場所に置く

なお、「トイレに流せる」と書かれた猫砂でも、断水中や排水管が壊れていないと確認できるまでは流さないでください。川崎市は、宅地内の排水設備が壊れると汚水があふれるおそれがあるとして、確認できるまでは携帯トイレを使うよう呼びかけています。ごみの出し方や収集の再開は、お住まいの自治体の案内に従いましょう。

何個用意する?人の携帯トイレと犬猫の分をまとめて数える

川崎市は、人の携帯トイレの備蓄目安を1人暮らしで3日分15個・7日分35個としています(1人1日5回の計算)。犬猫の分は、ふだんのトイレの回数や交換の量をそのまま7倍にすると数えやすくなります。

用意するもの数え方の目安メモ
人の携帯トイレ1人1日5回×日数(7日なら35個)川崎市上下水道局の目安
猫砂ふだんの1週間の使用量+少し種類はいつもと同じもの
ペットシーツ1日の交換枚数×7日+予備犬は外で出す分も室内に置き換えて数える
小分け用の袋1日の排泄回数×7日(頭数分)人用と兼用でもよい
ふた付き容器1つ(多頭飼いなら大きめ)置き場所を先に決めておく

フード・水・猫砂の量を体重から計算する方法は、ペットの備蓄は何日分?犬猫の水・フード・猫砂の量を体重で計算で詳しくまとめています。持ち出しの全体リストは犬猫の防災グッズチェックリストもあわせて確認してください。

においの漏れにくい袋や、ペット用の防災トイレ用品を見比べたいときは、まとめて探せます。楽天市場でペット用の防災トイレ用品を探す
(PR)この枠には広告リンクを含みます。いつも使っている砂やシーツと同じ種類かを確かめてから選んでください。

今日できるチェックリスト

  • □ 猫砂・ペットシーツが7日分ある(種類はいつもと同じ)
  • □ 使用済みの猫砂を少し、持ち出し袋に入れた
  • □ 段ボールかケース+ゴミ袋で、簡易トイレを作れる材料がある
  • □ 小分け用の袋と、ふた付きの容器を用意した
  • □ 犬がシーツの上で排泄できるか、散歩のときに試した
  • □ 人の携帯トイレも、家族の人数×5回×日数で数えた

よくある質問

Q. 災害時、猫砂がなくなったらどうすればいいですか?

ペットシーツや細かく裂いた新聞紙を代わりに敷く方法があります。ただし猫によっては使わないこともあるので、いつもの砂を多めに備えておくのが基本です。

Q. 流せる猫砂は断水中もトイレに流せますか?

断水中や、排水管の安全が確認できるまでは流さないでください。袋に入れて口をしばり、ふた付きの容器にためておきます。

Q. 犬が外でしか排泄しない場合はどうすればいいですか?

ふだんの散歩の途中にシーツを敷いて、その上で出せたらほめる練習を少しずつ続けてください。避難所では決められた場所での排泄が求められることが多いです。

Q. 人の携帯トイレをペットに使ってもいいですか?

凝固剤や袋は、猫砂やシーツをまとめて包む用途に使えます。ただし犬猫が出す場所は、いつものシーツや砂の方が慣れていて安心です。

参考にした資料

情報は2026年11月2日時点のものです。持病のある子や、トイレの様子がいつもと違うときは、かかりつけの動物病院に相談してください。

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