山で愛犬が急に歩かなくなったら、飼い主はパニックになりますよね。すぐ病院に行けない場所だからこそ、事前の知識が頼りになります。
こんなお悩みはありませんか?
- 肉球をケガしたとき何をすればいいか分からない
- 熱中症やマダニ、ハチが怖くて山に行けない
- 引き返す判断のタイミングが分からない
起きやすいトラブルごとに、その場でできる対処と予防を整理しました。
山では、街の散歩では起きないようなケガやトラブルが起きることがあります。
しかも、すぐに動物病院に行けないことがほとんどです。
この記事では、犬連れハイキングで起きやすいトラブルと、その場でできる応急処置をまとめました。
応急処置はあくまで病院に行くまでのつなぎです。落ち着いたら、必ず動物病院で診てもらいましょう。
起きやすいトラブル一覧
| トラブル | 主な原因 | まずやること |
|---|---|---|
| 肉球のケガ | 岩、ガラス片、熱い路面 | 洗って止血し、包帯や靴で保護 |
| 熱中症 | 暑さ、水分不足 | 日陰で体を冷やし、水を飲ませる |
| マダニ | 草むら、やぶ | 無理に取らず、病院で処置 |
| ハチに刺される | 巣に近づく | その場を離れ、腫れや呼吸を確認 |
| 拾い食い・誤食 | 落ちている食べ物、植物、キノコ | 口の中を確認し、病院に連絡 |
| 疲労・足の痛み | 距離や段差の多さ | 休憩、抱っこで下山 |
肉球のケガ
山道では、とがった岩や木の枝、落ちているガラス片で肉球を切ることがあります。
- 水で傷口の汚れを流す
- 清潔なガーゼで数分押さえて止血する
- ガーゼを当てて包帯やテーピングで巻き、犬用の靴をはかせる
- 出血が止まらない、深く切れている場合は、抱っこで下山して病院へ
――ひとこと
柴犬と下山している途中、急に片足を上げて歩かなくなったことがありました。
肉球を見ると小さな切り傷があって、持っていたペットボトルの水で洗い、ガーゼとテープで巻いて、犬用の靴をはかせて下山しました。
救急セットを持っていて本当によかったと思った出来事で、それ以来、ガーゼとテープは多めに入れるようにしていました。
熱中症
犬は体温調節が苦手で、特に暑い日や湿度の高い日は熱中症の危険があると言われています。
| サイン | 対応 |
|---|---|
| ハアハアが止まらない、よだれが多い | すぐに日陰で休ませる |
| 歩くのをいやがる、ふらつく | 首、脇、内もも を水や保冷剤で冷やす |
| ぐったりしている、嘔吐、意識がぼんやり | 冷やしながら、すぐに動物病院へ |
水は少しずつ飲ませ、自分で飲めないときは無理に口に入れないようにしましょう。
季節ごとの対策は犬連れハイキングの季節別の注意点でまとめています。
マダニ
マダニは草むらに潜んでいて、犬の体にくっついて血を吸います。
- 見つけても無理に引っ張らない(口の部分が皮膚に残ることがある)
- 下山後、早めに動物病院で取ってもらう
- 帰宅後は、耳・目の周り・脇・足の指の間を重点的にチェック
- 出発前の予防薬がいちばんの対策
ハチに刺されたとき
- すぐにその場から離れる(ハチを刺激しない)
- 刺された場所を冷やす
- 顔が大きく腫れる、ぐったりする、呼吸が苦しそう、吐くなどの場合は、アレルギー反応の可能性があるのですぐに病院へ
黒っぽいものや強い香りはハチを刺激しやすいと言われているので、服装や虫よけにも気をつけましょう。
拾い食いと危ない植物
山には、犬が口にすると危ない植物やキノコ、ほかの登山者の食べ残しなどが落ちています。
- 歩いているときは、犬の口元に注意する
- 「離せ」「ちょうだい」を普段から練習しておく
- 何かを飲み込んでしまったら、何をどれくらい食べたかを確認し、動物病院に電話で相談する
- 無理に吐かせようとしない
拾い食いの練習は犬連れハイキングの前にやっておきたい練習でもまとめています。
疲れのサインと引き返す判断
- 後ろをついてくるようになり、歩くスピードが落ちる
- 何度も座り込む、伏せる
- 足をかばって歩く、段差を嫌がる
- 呼びかけへの反応がにぶい
こうした様子が見えたら、無理に山頂を目指さず引き返しましょう。
――ひとこと
最初の頃は「せっかく来たから山頂まで」と思っていましたが、mix犬が途中で何度も座り込んだとき、思い切って引き返しました。
帰りの車では安心したようにぐっすり眠っていて、「犬のペースで楽しむ」ことの大切さを教えてもらった気がします。
いざというときのために準備しておくこと
- 登山口に近い動物病院と、夜間救急の連絡先をスマホに登録しておく
- 救急セットを毎回持っていく
- 大型犬の場合、抱えて運ぶための布やスリングを用意しておく
- 家族や友人に、行き先と帰る時間を伝えておく
救急セットの中身は犬連れハイキングの持ち物チェックリストで確認できます。
あわせて読みたい
- 犬連れハイキング入門ガイド|初めての山選びから準備・マナー・帰宅後のケアまで
- クマが出る地域での犬の散歩|秋に気をつけたい時間・ルート・遭遇したときの対応
- 犬が散歩を嫌がる理由|無理なく歩けるようになった工夫
ケガが怖かった私の経験
犬と外を歩くときは、足元の確認が欠かせません。
帰宅後は、必ず肉球をチェックします。
小さな傷も、早く見つけたいからです。
暑い日は、地面の熱さも手で確かめます。
自分の手で触ると、危なさがよくわかります。
備えがあると、気持ちにも余裕が生まれます。
よくある質問
山で犬がケガをしたら、まず何をすればいい?
傷口を水で洗い、清潔なガーゼで押さえて止血します。包帯や犬用の靴で保護して下山し、動物病院で診てもらいましょう。
犬の熱中症はどう見分ける?
ハアハアが止まらない、よだれが多い、ふらつく、ぐったりするなどがサインです。すぐに日陰で体を冷やし、症状が重いときは動物病院に連絡しましょう。
マダニは自分で取ってもいい?
無理に引っ張ると口の部分が皮膚に残ることがあるため、動物病院で取ってもらうのが安心です。
山で何かを食べてしまったら?
何をどれくらい食べたかを確認し、動物病院に電話で相談しましょう。自己判断で吐かせようとするのは危険なことがあります。

